くらめその情シス:【社内向け】「2つの事業部情シス」が存在する理由

くらめその情シス:【社内向け】「2つの事業部情シス」が存在する理由

Clock Icon2023.07.07

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札幌在住のいけだです。この7月に爆誕した情報システムグループの情報システム室で事業部情シスという役割を担当することになりました。改めましてよろしくお願いします。

「くらめその情シス楽しいよ」

7月7日はクラスメソッドの創業記念日です。19歳おめでとう!

せっかくなので、まず最初に書かせてください。今の仕事、結構大変なところはあるんですが、毎日が楽しくて充実しています。 2017年10月に入社したときは AWS 事業本部オペレーション部所属のエンジニアとして、お客様からの問い合わせ対応を行っていました。とあるきっかけから、2021年元旦 より prismatix 事業部(現 小売流通ソリューション部)へ異動し、事業部情シスという役割にジョブチェンジしました。

その後、事業部内のエンジニアたちが開発や運用といった本来注力すべき業務に専念できるよう、事業部単位で利用している各種 SaaS をはじめとした情報システムに関するアカウント管理やセキュリティ関連の定期チェックといった、エンジニアの本来のミッションではなく副次的に発生した業務(いわゆるノンコア業務)の定型化や自動化、セキュリティや部内での手続きに関する最低限のルール整備などを行ってきました。

その取り組みを進めてきた約2年の間にチームメンバーが増え、メンバーの業務に対する練度も上がり安定してきたことから「これは他の事業部にも展開していきたい!」という気持ちが強くなりました。そして今月、ひとつの事業部に所属せず全社をターゲットにして良いポジションを用意していただけました。

なので、自分がやりたい / 挑戦したいことに取り組めている今の立場や業務はとても楽しいです。また、いろいろな場面で協力してくれる周囲のメンバーにも恵まれていて幸せです(いつもありがとうございます)。

さて本題ですが、タイトルにある「2つの事業部情シス」について、クラスメソッドで働く大半の方にとって「なんのこっちゃ?」だと思います。そもそも、多くの企業組織では「情シス」って複数あるものではないかもしれません。詳細は社内ドキュメントに書いてありますが、もうちょっと砕けた表現の方がわかりやすい気がしましたし、社外の方々にも知っていただきたいと思ったので、この記事で紹介します。

事業部情シス(その1)

同じ呼称なので区別できるよう、その1とその2とします。

まず、その1 は「各事業部に所属しているメンバーから選出される事業部情シス」です。これは、昨年度から ISMS 委員の選出と同時に行っていただくようになったもので、ISMS 委員と兼任でも、複数名を選出いただいても構いません。また、事業部の構成によっては複数チームを跨いで担当いただくことも可能です。

期待される一番の役割は「事業部の窓口になる」です。これは「各事業部における情報システムに関する連絡先」を明確にすることで、さまざまな連絡が集中していた部門長の方々の負担を減らす目的があります。なぜなら、各事業部ごとに利用している SaaS やツールは異なりますし、その管理者も部内のメンバーしか把握していないケースが多く、事業部外のメンバーは「このツールのことは誰に聞けば良い?」が判断できず「部門長に聞いちゃえ」となりがちだからです。

全社的に行っている各事業部で利用中の SaaS 棚卸依頼なども部門長宛となっていましたが、これらも事業部情シス(その1)の方々へお伝えさせていただくようになります。対応そのものは部内の担当者に実施いただいて構いません。あくまでも「こういう依頼が来たから対応しようね」の旗振りと「期限はいつまでだよ」のリマインド、「対応完了したよ」の取りまとめと報告を行なっていただけると嬉しいです。

次に重要な役割として、各事業部で契約・利用している SaaS や各種サービスのアカウント / ライセンス管理です。仮に異動や退職により利用者が減っているのに登録されたアカウントが残ったままだと、情報セキュリティ事故のリスクが残りますし、無駄な費用を支払い続けることになってしまいます。

ただし、アカウント / ライセンス管理は各 SaaS やツールの管理者に実施いただいて構いません。事業部情シス(その1)を担当いただく方は、各管理担当者に忘れず対応されるようリマインドや定期的な棚卸のフォローをしてあげてください。

そのほかには、全社施策等における各種説明会への参加とその内容を自部門へ伝えていただくこと、新規入場メンバーへのフォローなどがありますが、詳細は社内公式情報にある「事業部情シスについて」のページでご確認ください。

(その1)と呼ぶのもあんまりなので、事業部情シス担当者とかって呼べば良いのかなと思ってます。

事業部情シス(その2)

その2 は「情報システムグループの情報システム室で事業部情シスという役割を担当する人(いけだ)」と「グループ会社であるアノテーション株式会社の事業部情シスユニット(JJU)に所属する人」で構成された「事業部情シスチーム」のことです。

主に、冒頭で触れたノンコア業務を担当しますが、それらは各事業部からの相談や依頼を起点として「その事業部において解決したい課題」を考慮して決定するため、どの事業部でも全く同じことをするわけではありません。2023年3月末までは prismatix 事業部での業務がメインでしたが、徐々に他の事業部の業務も巻き取っています。

今後は私が事業部情シス(その1)の方々と連携して、それぞれの事業部における課題やノンコア業務を洗い出したり解決のための仕組みづくりを進めていき、事業部情シスチームに実務をお任せしていく。という流れを実現したいと思っています。

事業部情シス(その2)についての詳細は、元美容師でありながら事業部情シス(その2)を牽引してくださっている原嶋さんが、ブログを きっと書いてくれると思うのでそちらを楽しみにしていてください 書いてくださったので ぜひご覧ください。

全社情シス

クラスメソッドには「2つの事業部情シス」のほかに「全社情シス」という役割の方々がいます。せっかくなのでこちらについても簡単にですが触れておきます。

「全社情シス」は「全社で共通の情報システム」がその業務対象となります。アカウント、契約、システム管理のほかに、社内インフラの構築と運用保守、社内ユーザーからの依頼や問い合わせ対応など業務範囲は多岐にわたります(いつもありがとうございます)。

23年7月に実施された組織変更に伴って、事業部情シス(その2)と連携していただく場面は増えていきそうに思ってますし、きっとそうなるでしょうね。

おわりに

簡単ではありましたが、クラスメソッドにおける「2つの事業部情シス」と「全社情シス」計3種類の「情シス」についてご紹介しました。

事業部情シス(その1)の方々は本来の業務との兼務となりますので、できるだけ負担がかからないように事業部情シス(その2)が支援していきたいと思っていますが、各部の事情は所属しているメンバーにお伺いしないとわからない場面が多いとも思っています。バランスを見ながら連携させていただけると嬉しいです。

既に社内では何度か事業部情シスのことを紹介させていただいていますが、この記事で興味を持ってくださる方がいたら嬉しいですし、1on1 や雑談などなんでも良いのでお話ができたらなと思います。気軽にお声がけください。

場合によっては仕組みをゼロから作ることもあるので、エンジニアの皆さんにアドバイスや協力をお願いしながら進めていますが「定期監査がとてもラクになった」「本業に専念できる時間が増えた」など、事業部情シス(その2)の取り組みに対して感謝のフィードバックをたくさんいただいています。嬉しいのでもっとください。

だから、くらめその情シス楽しいよ。(これが書きたかった)

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